マンデリン・コーヒー豆はフレンチで。トバコ&ブルボンとは?
珈琲産地は宝の山
先日、後半戦のケニア産のコーヒー豆を買い付けしていて、ついでに他の豆もブラっと眺めていました。
それで、”なんだこれ?おもしろーーーー”という豆を発見。
ネコママに許可を得て5Kgだけ買いました。
その名も、”マンデリン・ブルボン”
コーヒーの事を少し知っている方ならこの名前の面白さが分かると思います。
実はマンデリンと言うのは品種の事なのです。
スマトラ島で採られるアラビカ系ティピカ種の派生品種をマンデリンと呼ぶのです。
で、ブルボン。。。これも品種です。
同じくアラビカから派生した二大品種の一つが、ブルボンです。。。
ここで気づいた方もいるでしょうが、要するに品種の名前が二つ重なっている訳ですね。
ティピカ(マンデリン)とブルボンは、全く違う珈琲豆の事
ブルボン種とマンデリン種(ティピカ種)は、同じアラビカから派生した二大品種ですが全く別物です。
でも、なぜかマンデリン・ブルボン(正式にはマンデリン・クラシカル・ブルボン)と命名されています。
実は、マンデリンと言う名詞はいくつかの意味があります。
①マンデリン族
(もともとは部族の事を指したのですね)
②地名
(部族が住んでいたから地名になったと)
③珈琲の名称
(マンデリン族が作った珈琲だから)
④珈琲の品種
(いつしか珈琲の品種になりました)
こんなわけで、もともとはスマトラ島一帯に住んでいた部族の事を指したのですが、それが地名になり、コーヒー栽培をするようになって珈琲の名称を指すようになり、ついにはコーヒーの品種としても、その名詞が使われるようになったわけです。
戦乱を潜り抜けた、希少コーヒー豆
インドネシアは多民族国家です。
人口は日本の倍くらいですが、いろんな宗教や価値観があり、沢山の島が点在している事もあって、多様性のルツボになっています。(日本と真逆ですね)
ですので、民族紛争が絶えません。
スマトラ島ではつい最近まで民族紛争があり、まともに珈琲栽培が出来ない状態でした。
その結果、珈琲農園は放置され、作付けされた珈琲の木たちは誰からも手入れされる事なく、長らく見放されていました。
再発見された、マンデリン達
長い戦乱の中で遺棄された珈琲の木たち。
しかし再び平和が訪れたとき、珈琲の栽培も再開されました。
が、新しい農園には、新しい品種の(アテンやティムティム)コーヒーの木が植林されました。
そんな中で、昔ながらの品種を細々と受け継いでいる農家があったわけです。
その一つが当店で現在扱っているティピカ種のマンデリン・トバコ。
あと一つが、ブルボン種のマンデリン・ブルボンなわけです。
まとめ
今回こうして、戦乱を潜り抜けて生き延びた二種類のマンデリンに出会う事が出来ました。
果して味の評価はどうなのか?
お客様やネコママの目を掻い潜って、定番化出来るかどうかはわかりませんが、マンデリン・トバコの様にわたしたちを感動させてくれる味わいであれば幸いです。
ではでは。
よろしければ下記リンクからお買い求めください。(^_-)-☆
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